つい先日のことですが、これは、ちょっと、今後の参考にも
なりそうな事だったので、投稿して残すことにしたものです。
18歳のミニダックス
最近では18歳の高齢犬も、昔と比べればずいぶん増えたような気がします。
別の犬では何回か来院していた方ですが、今回は18歳のミニダックスの顔が腫れたから見てほしいとのことでした。
高齢犬に良くある歯のトラブルがもとになって、鼻筋が腫れていました。
それにしても、とても元気のよい18歳でした。
もちろん、年齢にごまかしは有りません。(笑)
犬の扱いには慣れた飼い主さんでしたので、手伝ってもらい、
鼻先と頭を軽く押さえてもらいました。
腫れたてっぺんを注射針で小さく切開。穴から膿がもりっと出ました。
翌日は歯のお掃除。出来る範囲でやることに。
鎮静剤もかなり量を減らしての使用です。
何とか歯の掃除も無事に終わらせることもでき、鎮静剤の作用がなくなったのを確かめてお返ししました。
それにしても、動作はゆっくりでも視力はそれなりに有り、軽い白内障程度でした。背中も腰も四肢も日常生活に支障はなし。
卵巣も子宮もそのまま、つまり不妊手術していないのです。
(今現在、ほぼすべてのメス犬は高齢になると子宮に膿が貯まる致命的な病気になると言っていいでしょう。)
子宮蓄膿症は高齢のメス犬にとっては大変危険な病気なんですが、この病気になる確率は非常に高いです。
私としては、子宮蓄膿症になりにくい理由を知りたくなりました。
そこで、飼い主さんに、この高齢犬がこれまでどのような暮らしをしてきたのか
とりあえず聞いてみたのです。
そうしたところ、こういう感じ。
子犬の頃からおとなしい方で
エサの食べっぷりも控えめな方で、
成長もゆっくりで痩せ気味だった。
エサはドライのドッグフードと人が食べるおかずをほんの少しトッピング。
多く与えると下痢するし食べ残すので無理にはエサを与えなかった。
成犬になってから今まで体重、体格はほぼ変わりがなくて痩せ気味キープ。
病気での動物病院受診はこれが初めて。
家は田舎の山の中のため、今は庭を歩くのが運動。
若い頃は結構走り回って元気だった。
なるほどねー。
「オラもカアチャンもイヌもみんなごちそうは食わねえで痩せているけども、
みーんな、元気で、オラももうすぐ80になるけど、病院には全~然かかってねえ。」
と言う事でした。
今後のために参考になりそうなお話でした。
そう、そう、似たようなケースを思い出しました。
知人のシェパード
膵臓が弱く、餌は増やすのをあきらめて生涯やせっぽち。
長生きで最後は歩けなくなったので、ちょっとの間の介護は有ったものの、
卵巣、子宮系のトラブルが一切なかったんです。
健康とは?長寿とは?
その秘訣は?
ひょっとしたらこんな所から
糸口が掴めるかもしれません。
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